もしも


「もしもさ、職人と武器が入れ替わったらどうなると思う?」

マカとソウルのアパートで、何気なく集まったいつものメンバー。
リズの何気ない問いかけに、興味深そうに食いついたのが、以外にもブラック☆スターだった。

「俺様が武器だったら、伝説的最強武器に決まってる!」
「その伝説的最強武器ってエクスカリバーの事?」
「…それは違う。」

椿のツッコミに、ブラック☆スターは撃沈。
パティは爆笑している。

「アタシは…武器だったら弓がいいなぁ。」
「俺は左右対称なら何でも良い。」
「キッド君らしいねぇ〜」

などと和やかに談笑は進んでゆく。

「じゃ、武器のみんなは職人になったらどんな武器持ちたい?」

マカの問いに、リズもパティもキッド、と答える。
やはりパートナーの絆は固いという事か。
椿もなんだかんだとブラック☆スターを指名していた。
いよいよソウルの順番がめぐってきて、誰もがその顔を見て厭な予感に駆られた。
さり気なくスルーしようと、言葉を挟んだマカを制してソウルが得意げに応えた。

「俺も、キッドだな。」
「へ…へぇ…」

何も知らないキッド以外の全員がさり気なく視線を逸らした。
すかさずリズがフォローを入れたのだが…。

「ま、まぁキッドなら魔女とかも一発で倒しそうだしな。」
「いや、それもあるんだけど。
とりあえず、武器になったキッドを撫で回して、舐めまわして…もがっ」
「わーーわーーわーーわーーわーー!!!」

マカが咄嗟にソウルの口に、その日のお茶請けであるワッフルを突っ込み、
リズが大声で騒ぎ、パティがキッドの耳を塞ぎ、椿がそっとキッドの瞳を手で覆った。
ブラック☆スターはすかさずソウルとキッドの間に入って臨戦態勢だ。
読唇術も使えるキッドにとって、椿の配慮はファインプレーと言えた。

「マカ、このエロ魔鎌、悪いけどそのうちあたしら姉妹が片付けるよ…」
「その日が来たら、アタシも助太刀する。」

この日、『キッドの貞操を守る会』が発足した。