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こんなソウキドはイヤだ 「キッド、お前のために、曲を作ったんだ。聞いてくれるか?」 授業前、ソウルが隣に座るキッドの手を取り、熱い視線を注ぎながら告げた。 そんなソウルにキッドも頬を染めて応じる。 「…ソウル…俺なんかのために、曲を?」 「作曲だけじゃない、作詞もしたんだ。」 「…嬉しい…」 完全に二人の世界を作り上げるソウルとキッド。 手を取り合って、音楽室に行こうとするので、 二人の視界から遮断されてしまっているマカ・椿・リズ・パティ・ブラック☆スターの5人は、勝手についていくことにした。 移動中も、それこそ花を撒き散らしそうなほど、楽しげに歩く二人。 周囲の目を気にしないのも、ここまで来るといっそ清々しい。 音楽室に到着し、ソウルがピアノの前に座る。 死武専では音楽は必須科目ではないので、ピアノはアップライトのものしか置いていない。 それでもピアノはピアノ。ソウルは気にせずピアノの隣にキッドを立たせて鍵盤に指を置いた。 野次馬5人は思い思い、椅子に座ってソウルの弾語りを聞く体制に入った。 メロディが流れ始める。 優しいイントロから入る曲。 どうやらバラードのようだ。 さすが、音楽一家の一員と言うべきか、出だしだけでも素晴しい曲だと、全員が思った。 キッドなど、既にほぅっと感嘆の溜息をこぼしてしまっている。 そして、ソウルが深く息を吸い込む。 次の瞬間。 音楽室は形容しがたい騒音で埋め尽くされた。 一瞬何事か、と事態の把握が出来ない。 しかし、騒音の発生源がソウルである、と突き止めるのにそう時間は掛からなかった。 ソウルは、ジャ○アン並に音痴だった。 後に、黒血による暴走よりぶっ飛びそうだった、とマカは語る。 |