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42-42-564 デスルーム。普段、死神様が居るお部屋。 つい最近、父・死神の後を継ぐ形で、キッドが死神となった。 デスサイズには、もちろんトンプソン姉妹を指名して、いつも傍らにおいている。 死神になったとは言え、まだまだ現役。 魔女退治や悪人の魂狩りなど、精力的に外に出ていたりもするのだ。 そんな中、本日何度目かの死神コール。 キッドは半ばうんざりしながら鏡を見つめる。 出たくない、というのが本音だ。 相手は9割9分9厘、分かっている。 と、言うかここ暫く、その相手からの通信ばかりで、「死神様とコンタクトが取れない!」と苦情が来ているほどだ。 「おいキッド、早く出てやれよ。」 「そうだよキッドくん。それに、もしかしたら、今度は本当に死神コールかもしれないし。」 リズとパティにせかされて、キッドは溜息を吐きつつ、鏡に向かった。 「…なんだ?」 『よぉキッド!元気か?』 「つい、5分ほど前にも同じことを聞かれた気がするのは、俺の気のせいか?」 『5分でも、離れていれば気になるだろ?』 「…今度はなんの用だ?」 『用が無いなら、コールしちゃいけないのかよ…』 「当然だ。切るぞ。」 キッドの、怒りを抑えた努めて冷静な事務的な対応に、鏡越しの相手は焦ったように言葉を繋いだ。 『用が無い訳じゃない。』 「なんだ。手短に話せ。」 『キッド、愛してr…』 キッドは通信を切った。 姉妹がニヤニヤと笑いながらこちらに視線を寄越している。 キッドは溜息が止まらない。 死神コールの番号を変えてしまおうか、とも思うが、そうなれば死武専全体を巻き込んだ大事になってしまう。 ふぅ、と。 今度は諦観の溜息を吐いて、リズを手招きした。 「なんだよ、キッド?」 「…手に入れてきて欲しいものがある。」 その日キッドは死神の職務が終わったあと、2台のケータイを持ってソウルの元を訪れた。 死神コールは業務のみ、個人的な用事はケータイにするように指示をして。 ソウル専用のキッドコールを与えてしまったことを、当の本人が後悔するのは、帰宅後すぐだったという。 |