素朴な疑問


「ねぇ、ソウルなんかのどこが良いの?」
「…っ……え……?」

マカの言葉に、キッドは一瞬虚を突かれた。
教室で、ここにはマカ以外にもブラック☆スターや椿、
トンプソン姉妹も、もちろんの事、ソウルも居る。
そんな中で、マカは頬杖をつきながらキッドを見上げるようにして質問してきたのだ。

「どこが…と言われても…」

自然、周囲の視線はキッドに集まる。
普段は気にならないが、なぜか今の視線は突き刺さるように痛い。

「特に理由がないなら、アタシにしない?」
「ちょっと待てよ!」

マカの言葉に、ソウルが噛み付く。
ぎゃあぎゃあと言い合い始めたマカとソウルを止めたものかどうしようか、ちょっとだけ迷って、キッドは仲裁に入ることを止めた。

そして、トンプソン姉妹とブラック☆スター組を見る。

(…本当に、どうしてソウルなんだろうな…)

ソウルは男だし、シンメトリーでもないのに。
けれど、ソウルでなければ、キッドの心が満たされることは無いのだろう。

マカの質問にきっちりかっちり答えられない自分に、キッドは心の中で小さく笑った。