フレッシュ!プリキ○ア


珍しく早く起きた日曜の朝。
俺は深めに淹れたコーヒーを片手に、リビングのソファで寛いでいた。
なんとはなしに、リモコンを取って、テレビの電源を入れる。
日曜朝のアニメが放送されていた。
チャンネルは変えず、流れる映像をぼんやりと見ていると、キッドが起きてきた。

「おはよう、ソウル。」
「あぁ、はよ。キッド。」
「…お前は朝から何を見てるんだ…?」

呆気に取られたキッドの声に、俺は至って普通に答えた。

「いや、まぁテレビ点けたらやってたから。」
「…へぇ…そうか…」

微妙な顔をしたキッドが、キッチンへ行って暫くした後コーヒーを片手に戻ってきた。
俺は、そんなキッドにポツリ、と呟いた。

「なぁ、娘が生まれたら、キュアパインの格好をさせたいな。」

キッドが、盛大にコーヒーを噴き出した。

「なっ…?!…娘…っ…?…キュア…?」
「いや、キュアパイン、可愛いなって思って。
お前でもきっと似合うと思うぜ、キッド。」
「おまっ…お前には…そういう趣味があったのか…?」

酷く狼狽して、戻ってきたというのに、またキッチンへ逃げようとするキッド。
その様子が面白くて、腕を伸ばして、キッドの手を取った。

「おっ、エンディング。…いいじゃん。
この服着てコレ踊ってくれよ、キッド。」

本気で嫌そうにぶんぶんと首を横に振るキッド。
そんな様子を面白がっていたら、翌日キッドは実家に帰ってしまっていた。

死刑台屋敷へ、キッドを迎えに行った時、死神様はじめトンプソン姉妹にまで変態扱いをされた。
キッドをからかうのは程ほどにしよう、と心の底から思ったものだ。