好み


待ちに待ったランチタイム。
まだまだ育ち盛りと言って問題ない年頃のマカ達。
連れ立って食堂にやって来て、何を食べるか迷っている。

和食派のブラック☆スター、椿はさんまの塩焼き定食、
リズはクラブハウスサンド、パティはオムライス、
マカはハンバーグドリア、と次々とメニューを決めて注文している。

そんな中、仲良くメニューを覗き込みながら、ソウルとキッドは決めかねていた。

「目玉焼きが食べたい。」
「…お前…シンメトリーに焼けてないとか言わないよな?」
「大丈夫だ。食べ物を粗末にしてはいけないからな。
シンメトリーでなくても、何とか我慢できる。」
「そりゃ何よりだ。」

俺は何にするかなぁと呟きながら、ソウルはつらつらとメニューを眺めた。

「決まったか?」
「うむ。」

先に注文を済ませたマカたちのテーブルに合流し、ソウルはかき揚げうどんを、キッドはベーコンエッグを食べ始める。
テーブルの中央においてある調味料のうち、
キッドはソースを取った。

「おいキッド、目玉焼きにはしょうゆだろ?」
「?目玉焼きはソースだろう?」

ソウルの言葉にキッドは不思議そうに返した。

「いや、絶対しょうゆだ。」
「…俺はソースが好きなんだ。」
「ソースは邪道だって!」

ソウルの強い口調にキッドはムッとする。

「……俺はソース派だ。」
「しょうゆにしろって」

だんだん険悪になってきた二人の雰囲気に、何事か、とマカたちも注目する。

「目玉焼きにはしょうゆだろ?」
「ソースだと言っている。」

マカ、ブラック☆スター、椿、リズ、パティにソウルが尋ねるとすかさずキッドが答える。

「…アタシは…どっちでも良い、かな。」
「わたしはお醤油派かも。」
「俺様はその時の気分!」
「私はソース派だな。」

困ったようにマカ、椿、ブラック☆スター、リズが答える。
今のところ、しょうゆ派、ソース派、五分と言ったところか。

「パティはどうなんだよ?」
「ほえ〜?」
「ソースか、しょうゆか、どっちだ、パティ?」
「しょうゆだよな?!」

ぐっと身を乗り出し見つめられ、パティは一瞬きょとん、としたが、すぐに笑顔になって元気良く答えた。

「アタシは、ケチャップ!!」
「「……………」」

要は、好みの問題。