ゴールデンウィーク


「明日からゴールデンウィークかー」
ぽつりと呟やかれた、聞きなれない言葉。
そういえば、明日から死武専は長期連休だったような気がする。

むかしから死神直属として調査や討伐などに出ていたキッドにとって、年末年始はともかくゴールデンウィークなど無縁のものだった。

どうやら、その間学校は休みになるらしい。
長期任務で全員一週間以上会わないときもあるのだから、こんなことは日常茶飯事なのだが。
少し肩を落としたキッドに気づいたソウルが、その頭をゆるく撫でた。

「別に、学校がなくたって会えるし、遊びに来ればいいだろ。俺も行く。
友達なんだから、休みだとか学校の有る無しだとか、関係ないだろ。」

金色の瞳がこぼれ落ちそうなほど見開かれ、そして柔らかく緩んだ。

「そう…だな。」

マカもブラック☆スターも椿も微笑む。
リズはソウルに少し乱されたキッドの髪を整え、パティはキッドの首に巻きついた。

そう。始めてできた友達。
大人たちに囲まれて育ったキッドにとって、かけがえのない関係。
ゴールデンウィークはそんなに長い訳ではないが、離れがたかった。

「じゃ、みんなでどっかに遊びに行こうか!」

マカの提案に、全員が頷き、こうしてゴールデンウィークの予定は満載になった。