死神様の素顔


とっても気になる死神様の素顔。
写真や似顔を探しているけれど見つからず。
シュタイン博士に聞いてみても、
『解剖させてくれたら教えてあげてもいいよ』
と言われるし、パパに頼みごとするのはなんとなく厭だし。

そんなわけで、アタシ、マカ・アルバーンは死神様のご子息である
デス・ザ・キッド君に真相を確かめることにしました!

キッド君の行方を尋ねて回って、ブラック☆スターから図書室に居ることを聞き出した。
なんでブラック☆スターがキッド君の所在を知ってるのか、なんて気にしないでおくわ!
だって今は死神様の素顔の方が知りたい。

「ねぇねぇキッド君!」

ブラック☆スターに言われたとおり、図書館にキッド君は居た。
お行儀良く椅子に腰掛けて、珍しく眼鏡をかけてる。
死神って目とか悪くなったりするのかな?
図書室なのに大きな声で声を掛けてしまったことをちょっとだけ後悔しながら、
それでも声に反応してキッド君がゆっくりとこちらを向く仕草に、なぜか胸が高鳴る。
窓から差し込む日の光の中に居る死神って言うのもシュールだと思ったけど…。
でもキッド君なら何でもサマになる。

「どうしたマカ?」

柔らかく微笑むその笑顔に一瞬ドキッとするけど、スルー。

「あのね、死神様の素顔知ってる?」
「父上の素顔?知ってるが…なんで急に?」
「どうしても気になっちゃって。。。
それで、死神様の素顔ってどんな感じ?写真持ってたりする?」
「いや、写真はないが…」
「かっこいい?ニヒル?ダンディ?」
「…なんとなく、美形である方向に多大なる期待を寄せられているように思うのは、俺の気のせいか?」

苦笑いのキッド君にかまわず、アタシは興奮気味に早く、とねだってしまう。
だって死神様の素顔、ずっと気になってたんだから!

「んー…強いて言えば…」
「言えば?」

ゴクリ、と喉を鳴らしてしまう。
キッド君の言葉に訳もなく緊張してしまうアタシ。

「おじい様似…かな。」
「……へ…?」
「親バカ…もとい子バカだと思うか?」

何故か頬染めて答えるキッド君にアタシは頭が真っ白になる。

「あの…アタシ…キッド君のおじいさん知らないし…」

結局、死神様の素顔については分からず終い。