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冷静と情熱の間…は平常心? 「…ちょっと…ソウル…」 周囲に誰もいないとは言え公園で。 ベンチに二人並んだ状態で座り、ソウルに抱きしめられて何度もキスを繰り返される。 そうしている間にソウルの手はきっちり着込まれたキッドの上着のボタンをはじいてゆく。 パチン、と音がしてサスペンダーまで外されたのだと気づいたとき、 キッドは抵抗の力を強めた。 職人に武器が敵うはずもなく、ましてやキッドは死神で普通の職人とは違う。 ソウルを傷つけないようにしながらもソウルの腕を強く掴む。 「んだよキッド…」 邪魔されてソウルは不服そうにキスから開放する。 「外で…することじゃないだろ?」 咎めつつソウルから身を離すと、外されたサスペンダーや上着のボタンを留めなおす。 「そもそも、お前中だろうが外だろうがキス以上の事はさせてくれないじゃん。」 二人は付き合い始めて半年以上経つ。 ソウルから気持ちを伝え、戸惑っていたキッドも繰り返されるソウルの猛攻に遂に折れ。 何時しかキッドもソウルを想うようにはなったのだが。 もともと色恋沙汰に疎いキッドがソウルの欲求についていくのは大変なことだった。 それでも、ソウルもキッドに合わせて相当待ったのだ。 ソウルが気持ちを自覚してからキッドに想いを告げるまでにも時間が掛かった。 キッドがソウルの想いを受け入れてからも、大切に想うが故ずっと手を出さずにいた。 なんとかキスできるようになって暫く経つが、人間というのは欲張りなもので、 キスできるようになると次から次へとキッドが欲しくなる。 我慢の期間が長かっただけに、キッドが怯えることを分かっていながら、 これ以上の我慢が出来ずについつい手を出してしまう。 ソウルの一言に黙ってしまったキッドに、しまったと心の中で舌打ちをするが時既に遅く。 キッドは泣きそうなほど肩を落としてしまった。 「あ…わりぃ…。そういうつもりじゃ…」 「いいんだ…。本当の事だ。俺はソウルの気持ちについていけない…」 俯いてしまうキッドの頭を撫でながらソウルは愛しさを込めて伝える。 「俺が焦りすぎてたんだ。お前が気にすることじゃねーよ。 悪かった。お前の気持ちも考えずに…」 そりゃ、怖いだろうと思う。 男女間でならまだしも、男同士で体を繋ぐのはどれだけ好きあっていても心身共に痛みを伴う。 今の流れだと受身になるキッドが感じる恐怖はどんなものか。 「ソウル…」 キッドの潤んだ瞳に見つめられ、ソウルは一瞬鼓動が止まる。 この無意識に男を煽るキッドの仕草に戸惑ってしまう。 本人にそのつもりが無いのだから手に負えない。 「もし…キッドが抱かれるのに抵抗あるなら…俺を抱く?」 「!?…っソウル?!」 ビックリして見上げるキッドと真剣な表情のソウル。 そうまでして体を繋ぐことが大切なのだろうか、という疑問があったのだが 真剣なソウルの表情を見てキッドも少しだけ考えを改めた。 キッドは首を横に振り、ふんわりとソウルに微笑んだ。 「いや…。俺がソウルを抱くなんて無理だ…。」 そもそも方法が分からないし、と続けてキッドはベンチから立ち上がった。 「いっそ、無理矢理にでも手篭めにされれば俺も決心がつくのかもな。」 「キッド…?」 「冗談だ。ほら、もう帰ろう。夜は冷える。」 手をさし伸ばし、ソウルの手を取る。 手を繋いで二人で夜道を歩く。 処刑台屋敷までキッドを送り、ソウルは自宅へと帰った。 とある決意を胸に。 「…さて。キッドの部屋は確か二階だったよな。」 処刑台屋敷、深夜2時。 屋敷の外を囲む厳つい塀を軽々と乗り越え、ソウルは見事にシンメトリーな屋敷を見上げた。 随所に装飾の施された外観は、足場になる凹凸がたくさんある。 二階のキッドの部屋に辿りつくのには苦労しなかった。 軽々とベランダまでのぼり、ゆっくりと窓を開ける。 鍵は掛かってなかった。 「…いくら魂感知能力が高いって言っても…無用心すぎるんじゃねぇ?」 ガックリと頭をたれ、ソウルはキッドの部屋へと侵入を果たした。 最悪、鍵が掛かっていたら鎌になって鍵を斬ろうと思っていたのだが。 あっさり開いた窓に拍子抜けする。 レースのカーテンと、分厚い斜光カーテンの向こうに巨大なベッドが見える。 その中央にはもちろんキッドが眠っている。 「お前が悪いんだからな、キッド。"手篭めにされれば"なんて言うから。」 眠るキッドに近づきながらソウルは乾いた唇を舐めた。 自分でも緊張しているのが分かる。 あどけない顔で眠るキッド。 ソウルの気配に気づいていない。 流石に、無防備すぎるのではないかと心配になったが今のところは好都合だ。 まさかキッドも夜這いに遭うとは思ってないだろう。 「…キッド…」 愛しさと同時に罪悪感もこみ上げるが、ソウル自身の欲が止まることはなかった。 さらさらと前髪をかきあげ、その額に口付ける。 閉じられたキッドのまぶた、鼻、頬と啄ばむようにキスを繰り返し、唇に軽い口付けを。 「ん……」 むずかるようにキッドが身じろぎするのに気づき、ソウルははっと動きを止める。 「ちち…うえ…?」 そして、発せられた寝言にソウルの中で"我慢"という袋の緒が切れた。 「俺はダメでも、死神さまなら良いわけだ?」 ソウルの中に暗く苦い思いが広がる。 「もう本気で止めてやらねーからな、キッド…」 言うなり、ソウルはキッドの唇に激しいキスをする。 寝ていて抵抗が無いのを良いことに、我が者顔で咥内を蹂躙する。 「ん…っ…んぅ…?…」 眠りの淵から強引に覚醒へと引き上げられ、ぼんやりとする頭でキッドはうっすらと目を開けた。 角度を変えて執拗に繰り返されるキス、逃げても絡み付いてくる舌。 感覚に頭がついていかなくて、それでも何とか状況を把握しようとキッドは完全に覚醒してない頭で考える。 誰かが自分の上に乗っている。 その人物からキスをされている。 でもそれは父である死神ではない…ここまで来て軽く混乱し始めた。 「やっ…なん…?!…っふ……」 押さえつけられている両手は寝起きで力が入らない。 本来ならば目覚めるはずもない時刻の室内は暗くて、自分を蹂躙している相手が誰か確認もできない。 こんな時間に来訪するのは父である死神以外にいない。 いや、この状況ではいなかった、というべきか。 夢中でもがいてキスから逃れると、その唇はそのまま外耳を這っていく。 「あっ…やぁ……」 舌が遠慮なく耳孔に差し込まれ、熱い息が吹きかけられる。 ゾクゾクとキッドの背筋を走っていく得体の知れない感覚。 いやいやと頭を振って抵抗するが耳を嬲る唇は一向に離れる気配はない。 満足するまで舐められ、その後は耳から首筋を辿られる。 唇が鎖骨まで降りてゆくと、今度は鎖骨から耳へ向かって舌でねっとりと舐められた。 「ひっ……やだ…っ……」 恐怖に涙がにじみ、体中に力が入って強張る。 そして、ようやくキッドの耳に聞きなれた、けれどいつもより若干かすれた、低い声が響く。 「手篭めにされたいんだろ?キッド…」 「…っソウル!?…なぜっ…」 驚愕に見開かれる蜜色の瞳。 今はもうキッドの全てがソウルの欲を煽るものでしかない。 「言ったよな、昼間。"無理やりにでも"って」 「それは…冗談…っ」 ギリギリと掴まれる両手は痛みを増すばかりだ。 「俺は、もう冗談で済ませるつもりはない。 お望みどおり、無理矢理にでも手篭めにしてやるから…」 舌舐めずりするようにキッドに告げて、もう一度首筋を舐める。 「ソウル…冗談は…」 「どれだけ嫌がっても、俺も止めるつもりねーから。」 暗闇の中で、紅い瞳が獲物を捕らえた。 →next(under) |
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出来てるけどなかなか手がだせなくって夜這っちゃうソウキド。 どうにもラブラブ☆なものが書けません…orz 黒血ではないけれど、次は裏で犯っちゃいます。 |